随分と間があいてしまいましたが、見学ツアーの報告vol.2です。
見学バスツアーの二ヶ所目は(株)山崎木材市場です。
宍粟市にある木材の市場で、昭和37年に地元の製材所の出資によって出来ました。
森林資源国 日本の国産材の出材経費を賄い、次世代の資材となり得る居所が確保される仕組みの構築をしたい、という思いで経営されています。
当日は現場で細やかに説明をいただきながら様子を拝見できました。
初めて見る木材市場に興味津々、とても驚きました。
選木機械で木材(5〜20cm)を仕分けし、さらにグラップルを使って効率よく大径木(20cm以上)を仕分けしていきます。
重たそうな原木がスイスイと流れていき、サイズごとの場所へゴロンゴロンと集まります。
原木を分別仕分けする事で木材に用途が生まれ、付加価値を持つ原材料へと変身します。
市場で買われた原木の断面にはチョークで番号が書かれていました。
誰が購入したのか等々の情報を記録です。
山を所有している側と原木を必要とする側の間に存在する市場の役割の重要性を学びました。
需要と供給を円滑にし、持続可能な仕組みを構築していく事が、山を守ることに繋がるんですね。
外材に負けないコストパフォーマンスを目指して様々な課題に取り組んでおられました。
さらに、再造林をされる様子も垣間見ました。
すぐ目の前の山の斜面には鹿よけの網や柵で守られた細い苗木がやわらかな冬の太陽を浴びていました。
もはや害獣対策無くしては育ちません。
木々も動物も人も、互いに関連しあって生きている。
まだまだ知らない事が多いけど、ネットで情報を得るだけではなく、現場に行って実際に活動をする方のお話を聞いて、自分の目で見る事が大切だと改めて気づかされました。
現場にあった薪ストーブ、皆さんの休憩時間を連想させる趣深い佇まい。
記念に一枚。