「福紙(ふくがみ)」とは、折りたためる木の袋。
一枚の天然木シートと二本の紐だけで完成。
折る、
組み立てる、
紐を通す。
シンプルな設計の手提げ袋は、木材を暮らしに生かす、新しい「かたち」です。
誕生のきっかけ
数年前に、福祉事業所様からパッケージデザインのご依頼を頂いた際に、設計を工夫することで福祉作業所で働く方々のお仕事の創出につながる事を学ばせて頂きました。
その経験から、商品を販売する際に使う手提げ袋にも何か工夫が出来ないかと考えて生まれたのが「福紙(ふくがみ)」です。
木なのに折りたためる珍しい袋「福紙(ふくがみ)」は、人思い、山思い、未来思いの手提げ袋です。
県産木材を暮らしに生かす
自分たちの暮らす身近な自然に目を向ける
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地球環境に配慮したものだからこそ、その土地の資源を、そこで暮らす人の手で守り、地域で使うことが理想です。そのアクションがやがて地域循環型のエコプロダクトを育てます。
折りたためる木の袋「福紙(ふくがみ)」の使い方は様々です。
ワークショップや販売用の資材、また企業の広告宣伝ツールなど。
森林保全、環境保護への気づきの小さなきっかけになれば幸いです。
地産地消
環境の地域循環
E
C
O
暮らしのなかでできることを考える。
日本の国土面積のおよそ3分の2は森林と言われています(農林水産省HPより)。山から出る間伐材などの木材を有効に活用することは森林保全に繋がります。
森林の循環の一点である「使う」ところが「福紙(ふくがみ)」のポジションです。
必要な時に必要な分だけ組み立てて使うことも可能です。身近なツールから地球にやさしいアクションを。
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作ってみる、使ってみる。
一枚の木製シートを、手で折って完成する新しい形の手提げ袋は、日本人に馴染みの深い文化でもある「折り紙」のように楽しめます。機械で量産された袋ではなく、工芸的な要素を含んだ「福紙(ふくがみ)」は、天然の木からできているので森林保全のワークショップでもご活用いただけます。「福紙(ふくがみ)」から伝わる木の心地よさ。
私たちの暮らしに木を身近に感じ、森林保全への関心を持つきっかけにもなれば幸いです。
普及・啓発
手仕事
作る愉しさ、面白さ。
「福紙(ふくがみ)」は一枚の木製シートを折り紙のように折って、紐を通して完成します。
従来では当たり前の機械製袋を「手仕事」にすることで新たな雇用を生み出すことも可能です。
「福紙(ふくがみ)」は絵を描いたり版画をしたり、オフセット印刷やレーザープリントも可能です。ワークショップの教材としてなど、アイデア次第で愉しさと面白さが広がります。
※意匠登録第1661834号(手提げ袋の形状)
※意匠登録第1663657号(紐の提げ手の形状)
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名前の由来
「福紙(ふくがみ)」は印刷業界の専門用語です。
これは紙を重ねて裁断する時に残った折れ込み部分のことを表します。
「恵比寿紙(えびすかみ)」とも言われ、その珍しさ、ひっそりと残る紙の面白さから祝いの意味をも含むこの単語をブランド名にしました。
※商標登録第6312906号
木製品マイスターに登録されました
福紙を企画するLotus Design Studioは、兵庫の山から木を伐採し使うことの意義を県民に伝え広げていく伝道師として「ひょうごの木製品マイスター」に登録された事業者です。
デザイナーご挨拶
この度は当ホームページをご覧いただき誠に有難うございます。
大変珍しい折りたためる木の袋「福紙(ふくがみ)」は、多くの方のご協力のもと完成に至りました。
日本人として日本に生まれて半世紀が過ぎ、我々の先祖が守り残してきた日本の豊かな自然を次の世代へ繋ぎたいと考えます。
「福紙(ふくがみ)」は日本の山の木々が姿を変えたものです。森林の循環点である「木を使う」ところに「福紙(ふくがみ)」を加えていただくことが出来れば幸いです。